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執筆者の写真Yoshiharu Arakawa

京都御所:ジュンの散歩に想う

更新日:2023年5月6日

 ジュンは進行性網膜萎縮という遺伝性の病気で2歳ぐらいから徐々に視力が失われていきました。

 発症するまでは往来の多い賑やかな烏丸通りでも、元気いっぱいに走ることができ、街中での散歩も大丈夫でした。

 8歳になる今では視力がないため、音に敏感になり喧騒の街中がすごく恐くなったのでしょう。全く歩かなくなりました。三条通りでもいつも抱っこです。

 もともとペットショップのショーケースにも入れてもらえなかった病弱な子犬を引き取ったのですが、幸い幼い頃から御所でも散歩をさせていたので、この閑静な広い広い空間だけは嬉しそうに走っています。

 御所には静寂と遮るものがないことを幼い頃に覚えたようです。

 いつもジュンに「近くに御所があってよかったね」と声をかけると、嬉しそうに笑っているような顔をしています。 (*^-^)

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