2005年の2月、あんじゅ京都カイロプラクティックの小さなお庭に、凍えるスタッフ達の協力を得て深さ60・幅60cmの穴を6つ掘り、それぞれの穴に数種の四季咲きのイングリッシュローズの大苗を植えました。
月日が経つのは早いもので、今年で12年目を迎えました。今まで沢山の花を咲かせてくれましたが、次第に花つきも悪くなり、シュートの上がりも少なくなってきました。多忙を言い訳に、冬の元肥などを怠っていたり、手入れも不十分だったと反省しています。
それにしても最近の日本の気候は過酷ですね。春だと思い開花しても、連日30℃前後の高温と真夏のような陽射しにイングリッシュローズもきっと「春って、5月って、こんなに暑かったかなぁ。」なんて驚いているに違いありません。
ではイギリスから少し南下してフランスのバラはいかがなものかと考え、懲りずにバラの大苗用の穴を、昨年スタッフにも手伝ってもらい掘り進め、新たにフレンチローズを植えつけました。
今年初めての春を迎え、沢山の蕾がつき次々と開花していきました。ディビッド・オースチンの花に慣れていたので、ステムがとても長いのには驚きました。デルバールローズのつるバラ性ですが、幹が硬いのでブッシュ仕立てで育てていくつもりです。
このフレンチローズの甘く芳醇な香りは、窓を開けると治療室の中まで清々しく漂い気分も和みます。また慌ただしい治療のあいだも、窓越しに咲く優しい上品な色のバラに目をやるだけで、不思議に忙しさも忘れ癒されます。春と秋にささやかな楽しみが増えました。