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執筆者の写真Yoshiharu Arakawa

納豆「りつまめ」が美味しい

更新日:2023年4月29日


京北りつまめ納豆

治療中に患者さんから、「納豆の豆ひとつひとつが、ふくよかで美味しいんです」と教えて頂いた「りつまめ納豆」。

その方はご飯に納豆をかけてズルズル掻き込むといった習慣はないらしく、他のおばんざいを食べながら、少しずつお箸でつまみながら食べるそうです。私も同じく豆ひとつひとつを味わって食べるほうで、「りつまめ」のふっくらした一粒一粒の食感を味わいながら、その美味しさに驚いています。

納豆を毎日食べている人は、納豆菌の骨粗鬆症の予防効果を見込んで、安心して私も治療できます。これは納豆菌がつくる「ビタミンK2」が骨に定着させる働きがあるからです。また脳梗塞や心筋梗塞に罹患するリスクも、納豆菌の血栓融解による血液サラサラ効果で予防していただきたいものです。このナットウキナーゼ(納豆菌のタンパク質分解酵素)の働きや、ポリアミンのアンチエイジング効果とガン抑制効果もTVで放映され話題になりました。

昨今、多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌による院内感染の報告が増えています。慢性の副鼻腔炎で抗生物質を長期間摂るのは仕方ないとしても、風邪でも抗生物質をしばらく摂ることは多いようです。風邪には抗生物質は無効であり、細菌性二次感染の予防目的の投与も必要ないことは、あまり認知されていないようです。また副作用で腸内細菌叢が乱れることにより、様々な代謝が乱れ腸内や全身の免疫系が低下しますが、毎日1パックの納豆を食べて、納豆菌の恩恵に授かり速やかに回復したいものです。

ここで「りつまめ納豆」を簡単にご紹介します。立命館大学産業社会学部、NPO法人フロンティア協会、京都の老舗納豆屋「牛若納豆」さんとの連携のもと、収益の一部が「納豆発祥の地」である京北の地域活性化に使われる「京北・りつまめ納豆」を開発、「納豆発祥の地」京北の活性化に取り組まれています。納豆発祥の地については全国各地に諸説あるようですが、京都では平安時代から納豆は作られ、食べられてたのですね。当時と違い現在は、好きなときに、いろいろな種類の納豆を食べられるから、幸せな時代です。

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