四季咲きのハイブリッド・ティーが教えてくれた夏の日の過酷な現実
- Yoshiharu Arakawa
- 2020年5月31日
- 読了時間: 2分
更新日:5月1日
四季咲きのハイブリッド・ティーは、庭にやわらかな彩りを添えてくれる、とても美しいバラのひとつです。我が家のイングリッシュローズも、春の一番花が咲き終わり、今は次の開花に向けてたくさんの蕾をふくらませています。本来であれば、再び花を楽しめる心待ちの時期なのですが、ここ数年は少し様子が変わってきました。
というのも、温暖化の影響でしょうか、二番花の頃には日差しがすでに真夏のように強くなり、バラにとってはなかなか厳しい環境になっていると感じるようになりました。強い直射日光にさらされることで、花びらは水分を奪われて乾きやすくなり、せっかく咲いても美しい状態を長く保つことが難しくなります。また、高温と強光の影響で蕾が弱ってしまい、開花までたどり着けないこともあります。葉や茎にも少しずつ負担がかかり、株全体の元気が落ちてしまうこともあり、育てている側としてはとても心配になる瞬間です。

そんな中で、少しでもバラたちが心地よく過ごせるようにと、我が家ではいくつかの工夫を取り入れています。強い日差しをやわらげるために、日よけネットで午後の西日を避けるようにしたり、乾きやすい時期には朝と夕方にしっかりと水を与えたりしています。水やりは株元に静かに注ぐようにして、葉や花に余計な負担がかからないように気をつけています。また、土の表面には腐葉土やバークチップを敷き、地面の乾燥と温度上昇を抑えるようにしています。枝葉が混み合っているところは少し剪定をして、風が通り抜けるように整えることも大切にしています。
それでも外の環境が厳しいと感じるときには、咲いた花を切り花として室内で楽しむのも、ひとつのやさしい選択だと感じています。朝の涼しい時間に花を切り、茎を斜めに整えてから水に生けると、花はぐっと長持ちしてくれます。こまめに水を替え、直射日光や冷暖房の風が直接当たらない場所に飾ることで、室内でもゆっくりとその美しさを味わうことができます。
これからも気候の変化は続いていくのかもしれませんが、その中でもバラたちが少しでも健やかに育つよう、環境に合わせた工夫を重ねていきたいと思います。暑さに強い品種を選んだり、植える場所を見直したり、日々の小さな変化に気づいてあげることが、きっとバラを守ることにつながっていくのでしょう。四季咲きのハイブリッド・ティーがこれからも美しく咲き続けてくれるよう、寄り添いながら大切に育てていきたいですね。

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