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開院以来37年の信頼と実績
あんじゅ京都カイロプラクティックは、開院以来37年でのべ20万人を超えるみなさまにご愛顧を頂いてきました。有り難いことに、リピート率92%と多くのご支持を頂いております。
1997年
『WFC(世界カイロプラクティック連合)カイロプラクティック世界大会 TOKYO』 において、
DREAM CHIROPRACTIC CLINIC「CLINIC院長」として、来場者の治療と「最終日講師」担当。
また実行委員として招待講演一部の司会担当

カイロプラクティックの適応症
あんじゅ京都カイロプラクティックに、ご来院くださる方々の代表的な症状について説明させて頂きます
カイロプラクティックの適応症
下腿・足関節の痛み
下腿・足関節の痛みにはさまざまな原因がありますが、病院での画像診断により、主な原因とされる病名が診断されても、仙腸関節や足部の関節の関節運動が改善されると、痛みなどの症状は改善されることがよくあります。
病状の程度にもよりますが、少しでも関節の動く範囲が改善され痛みが和らぐと、患者さんはもとより施術者も嬉しいものです。
【主な原因】
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アキレス腱周囲炎、アキレス腱付着部炎
症状:アキレス腱周囲炎は、アキレス腱自体ではなく、周囲の組織に炎症が生じる状態です。ランニングやジャンプ等の動作を繰り返すことによって、アキレス腱に繰り返しの負荷がかかり、アキレス腱周辺の組織に炎症が生じ、肥厚したり癒着することで痛みを引き起こします。
アキレス腱付着部炎は、腱がかかとの骨に付着する部分、つまり挿入部に炎症が生じるタイプです。
原因:アキレス腱の使いすぎや、加齢によるアキレス腱の変性。踵骨の傾きや可動性の異常。足の甲高(ハイアーチ)、なかでも可動性減少の固いハイアーチにも疼痛が出現することを臨床の場で私はよく確認しています。
対象:中高年女性に多い。加齢の他に肥満やO脚、運動不足の方も関節痛を引き起こしやすい。
施術:踵骨のモーションパルペーションが大切です。踵骨の可動性を改善するだけで症状が改善される方が多くおられます。外反扁平足、ハイアーチが原因と考えられる場合は、一部インソールを使用します。(共によく見かける土踏まず部分を盛り上げるだけのインソールでは効果が少ないように思います)。ハイアーチで可動性が少ない硬い足の場合が可動触診で見つかれば、動きを改善する手技を施します。
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2. 足底筋膜炎
症状:足底腱膜炎とは、ランニングなど足底に負荷のかかる動作を繰り返すことにより足底腱膜が踵に付着する部分で炎症を起こし痛みが生じます。
対象:中高年の女性に多く見られます。また若い男性のアスリートにも見られます。
施術:踵骨のモーションパルペーションと、検査結果に対応する施術がとても大切です。
足関節の過剰な回内があれば適切なインソールで対応します。
扁平足が原因と考えられる場合はアーチを作るためのテーピング。テーピングにより足底筋膜炎の痛みが和らぎます。
ハイアーチで可動性の少ない硬い足の状態が可動触診で見つかれば、動きを改善する手技を施します。必要に応じてハイアーチを改善させるアプローチを試みます。
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3. シンスプリント
症状:シンスプリントは、オーバーユース障害の1つであり、陸上競技やサッカー、バスケットボールなど走ることが多いスポーツに発症しやすい障害です。初心者痛とも揶揄されることがあるほど、新人選手が急激にハードなトレーニングを始めた際に発生しやすくなります。
主にすねの内側下方3分の1に痛みを伴う疾患です。放置していると重症化して疲労骨折を起こすこともあります。
原因:スポーツ競技によるオーバーユースが多く、長趾屈筋、後脛骨筋やそれを包んでいる筋膜が繰り返し引っ張られることで骨膜にストレスがかかり発症します。距骨の過剰な回内を伴わない扁平足は比較的寛解しやすいですが、踵骨の外反を伴う扁平足の場合はインソールに一工夫が必要となります。
施術:痛みが続いている場合は練習は制限しオーバーユースを避けることが大事です。土踏まずをインソールにより高くすると足底腱膜へのストレスが緩和され有効です。しかし、土踏まずをを高くしても回内が止まらない(防げない)場合は工夫が必要となります。足関節の過剰な回内が認められる場合です。
足関節、股関節や膝関節の関節運動の動きが固い箇所、あるいは可動性が大きすぎる場合などが可動触診で見つかれば、動きを改善する手技を施します。
次に筋力テストを行い、力が入らなかった足関節、股関節や膝関節周辺の筋力が、手技により改善されているかどうかを確認します。
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4. 扁平足
原因:立位時に土踏まず(縦アーチ)は消失するが、座位で足をぶらんとさせると縦アーチが現れる場合は矯正可能。ぶらんとさせても縦アーチが見られず平らな場合は、矯正が不可能との記述が専門書でよく見られます。ポリオや脊髄障害による麻痺性扁平足や先天性扁平足(垂直距骨症)などの例外を除いては、そのような検査結果であっても、必ずしも矯正不可能ではないことを私は度々確認しています。
足部の関節遊び運動範囲が少ない(hypomobilityfoot) では、I.A.Kapandjiが指摘する内足アーチに関連のある長腓骨筋、後脛骨筋、長母指屈筋、母指外転筋(先の狭いくつでも働きようがありません)等が自由に動かないため、本来のこれら筋群の作用・機能全てが期待できない状態です。
前足部の内反変形を代償した外反扁平足は下腿部の内旋を伴います。このケースでは土踏まずが盛り上がっただけのインソールでは効果が期待できないので、この内反変形を矯正するための工夫が必要となります。
施術:前足部内反変形による扁平足以外は、テーピングによる矯正は可能ですが、デミリットとして毎日テープをする手間がかかるのと、テープの費用がかかります。
hypomobilityfootは、関節運動の動きが固い箇所を可動触診で確認し、動きを改善する手技を施します。
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5.ハイアーチ
症状:凹足(おうそく)は、土踏まずを形成している内側の縦アーチが高く、甲高の状態を指し、ハイアーチともいいます。
6.仙腸関節の機能障害に起因するもの
主な原因の1.アキレス腱周囲炎、2.足底筋膜炎、3.シンスプリント、4.扁平足、5.仙腸関節の機能障害に起因するもの。これらはカイロプラクティックで施術可能なケースが多いです。
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【治療方針】
1.Kendall法による筋力テストを行います。
こちらで行う検査法は、筋力の評価ではなく筋力が保持できるかどうか関節の安定性を調べるためのものです。極端な例えですが、関節が脱臼(亜脱臼)をしていれば、筋力は入りません。関節の位置に僅かに問題があれば、筋力は抑制されことが多いため、見逃さないように注意が必要です。
筋力が抑制された状態のまま、気づかずに筋力トレーニングを続けると、足関節により一層の負担がかかる為、関節に炎症が起こり腫れてくることがあります。筋力トレーニングを開始する間にはチェックが必要です。
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2.足関節の関節運動を調べます。
まず大まかなスクリーニング的な検査ですが、患者さん座位で股関節・膝関節・足関節90°のポジションから膝蓋骨に近い大腿部を下方へ(足部の方へ)押圧を行います。正常であれば足部のアーチは押圧に従い僅かに稼働します。可動性の制限が感じられる場合、その原因を特定するために、下記の足関節の可動性触診を行います。
足根間関節のモーション・パルペーション
(1)距骨下関節のモーション・パルペーション
距骨後方可動性検査(仰臥位)
距骨前方可動性検査(仰臥位)
距骨外方可動性検査(仰臥位)
距骨内方可動性検査(仰臥位)
距骨上方可動性検査(腹臥位)
(2)横足根関節(ショパール関節)のモーション・パルペーション
踵骨のモーション・パルペーション
踵骨外方可動性検査(仰臥位)
踵骨内方可動性検査(仰臥位)
踵骨下方可動性検査(仰臥位)
踵骨外方可動性検査(腹臥位)
踵骨内方可動性検査(腹臥位)
踵骨上方可動性検査(腹臥位)
踵骨下方可動性検査(腹臥位)
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3.運動連鎖からみた関節障害を調べるため、足関節以外の股関節、仙腸関節、膝関節の関節運動を調べます。
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(参考文献)
R. C. Schafer, DC, PhD, FICC.Motion Palpation and Chiropractic Technique: Principles Dynamic ,Chiropractic,The Motion Palpation Institute
J.McM.メンネル M.D.JOINT PAIN 関節の痛み~手技による診断と治療法-.科学新聞社.,1986
辻陽雄.高橋栄明.整形外科診断学,金原出版株式会社.1988
中川 貴雄.MOTION PALPATION OF THE EXTREMITY 四肢のモ-ション・パルペ-ション: 四肢関節障害のための基本的検査および診断法 (上巻) .科学新聞社,2001