top of page
文藝春秋 大養生

​文藝春秋 

「大養生 百歳人生の健康読本」より転載

平成15年7月15日増刊

あんじゅ京都カイロプラクティック所長 荒川善治

ラジオ体操の勧め

 患者さんの身体に触れる都度、その筋骨格の硬さに対して閉口し、現代人の運動不足をまさに肌で痛感していた。

 私の指先に感じる身体の硬さや柔らかさというのは、筋肉の緊張状態だけではない。背骨や肋骨・四肢などの関節に、正常な可動性(関節の遊び)があるか否かを検知したときの感触である。

 本来人間は、関節を自分で動かすことができる範囲以外に、自分の意思で動かすことができない「関節の遊び」といわれる僅かに動く融通のきく部分がある。日常生活で支障なく身体を動かせるのは、このようなゆとりを持った機能が関節に備わっているおかげといえる。

 例えば、手の指の関節を、意識して指を動かそうとすると、曲げたり伸ばしたり二つの方向の動きしかできない。

 しかし、指を片方の手で挟んで優しく左右に回してみると、指先の関節が回旋するほんの僅かな動きを確認できるはずである。

 反対に関節の可動性が減少していたり消失すると、動作の際に痛みやこわばりを感じたり、身体に何らかの不調を覚えることがある。

 このようにして患者さんの関節の可動性を調べると、正常な関節の動きが減少している箇所を幾つも検出できることが多い。

​ だが、毎日ラジオ体操をされている方々は不思議に関節の動きがよろしいのである。

 理想的な関節の動きがあると、その骨に付着している筋肉が自由に動けるため筋肉も柔らかいのだ。私は人様を施術する立場になってラジオ体操の素晴らしさ、その効用を日々確認することができた。

 このような臨床体験から、身体の硬い患者さんにはラジオ体操をお勧めするのだが、どうも軽視されることが多いようだ。これは幼少の頃のラジオ体操がいとも簡単にできたからではないだろうか。

 「ほんとにこんなので身体のためになるのかな・・・。」身体の柔らかい小学生にとっては誰もが抱く想いだろう。

 私も小さい頃は毎日身体を精一杯動かして遊んでいたものだから、ラジオ体操など仕方なくやらされている退屈な体操という印象であった。

 しかし、年をとってから、そのような先入観でラジオ体操をすると面食らう。一例を挙げれば、しゃがみ込み片足の内側を伸ばす体操は、筋肉がちぎれないかという不安が一瞬よぎるほどである(私の身体が硬いだけか・・・)。

 こうした私自身の実体験が手伝っていることもあるが、ラジオ体操の真価を知るのは大人になってからである。

 生活の利便性を享受することで現代人の多くは身体を動かすことを忘れているようだ。暮らしが便利になったという理由だけで身体を動かす必要がなくなる訳はなかろう。

 ラジオ体操は本人のやる気さえあれば、どこでもいつでも可能である。毎日続けることで身体の柔軟性が改善されるだけでなく、様々な不定愁訴解消にも役立つはずである。どうやら年を重ねたから身体が硬くなるのではなさそうだ。

私のカイロ治療体験記 

■『治らない両足の足底筋膜炎』大阪市 渡部様

■『いくつもの医療機関、治療院を経て』理学療法士 西村様

■『健康に留まらず、生きる喜びに向かって走る』 野々口様 

■『うづくまるひどい頭痛に悩まされて』 近藤様 

■『私とあんじゅ京都カイロプラクティック』 A.T, 

■『カイロとの出会いそして現在』 音楽講師 福井様  

■『カイロプラクティックでスタイルがよくなる?!』百貨店勤務 中村様  

■『良い出会い』 滋賀大学医学部5回生 依田様  

■『顎の痛みで不自由な生活を強いられた高校時代』関西外国語大学 児島様  

■『カイロ治療・・・膝の痛み』早稲田大学本庄高等学院応援部 石井様  

■『F. H. Lからと診断された腰痛』 臨床検査技師・国際細胞検査士 芦田様  

■『12年間悩まされた首の痛みが救われて』草津市 教師 坂田様 

■『カイロプラクティックの治療を受けて』京都市 講師 藤原様  

■『カイロ治療 私の場合』大阪市 宮城様  

■『晴ればれの記』作家 山田沙美様  

■『燃えて生きるために』美容業 滝本様 

 

私の見学日記 

「私の見学日記』南部カイロプラクティックセンター 南部 徹 先生  

 

所長の講演日記より 

■京都市立日野小学校で家庭教育講演 

■学校法人京都南カトリック学園 青谷聖家族幼稚園で講演 

■ NCA(日本カイロプラクティックアカデミー)北陸本部セミナー 

これまでの主な講演 

 

私の忙中有閑(所長のエッセイ)

■人権概念の生成過程と東アジアを中心とした現代の人権問題について考える

■BIS(自己資本比率)規制の目的と手段について想う

■現代社会が生み出した運動不足と不定愁訴 ーラジオ体操の勧めー 

■医療におけるグローバリゼーション

■シリーズ 「元気に百歳人生」 2012.10月発行 明倫自治連合会、季刊誌「めいりん」秋 Vol.4より

■「明倫学区ボウリング大会」 2013.4.7 / 明倫自治連合会発行、季刊誌「めいりん」、半世紀ほど前の祇園祭の写真、六角堂の鳩 

■京都市中京消防団第33回親睦ボウリング大会 2015.9.6 

 

原稿ーNCAカイロニュースへ 

■貴方の知らないことは見過ごしてしまう- NCA西日本本部ニュース『フラクタルWEST』98.5月号より 

■グローバル化時代の健康政策 -NCAカイロニュース巻頭文(1997)より- 

 

取材・掲載記事より 

■文藝春秋 「大養生 百歳人生の健康読本」平成15年7月15日発行

■日本画報‘96.1月号より

■杏林予防医学ニュースVol269より

 

VOICE OF STAFF 

■就職を機に「あんじゅ京都カイロ」を卒業することになりました staff kata  

■声楽とカイロプラクティック staff 松田  

■Facebook 院長の個人ページから 

■野生ラベンダークリームづくり staff 平等 

■モスキートバスターズ staff一同 

■洗濯日和 院長 

■結婚で退職することに staff 小島 

■胎児・乳幼児のための亜麻仁油 staff 小島 

■はじめまして 坂本です  staff 坂本 

■大学卒業でカイロを退職 あんじゅ京都カイロ通信 No.10より  staff 古泉 

■タイ旅行記 staff 古泉 

■はじめまして吉本です あんじゅ京都カイロフォーラムNo.5より  staff 吉本  

■キャンギャル夏の体験記 あんじゅ京都カイロフォーラムNo.5より  staff 大下

VOICE OF STAFF番外編 

■「あんじゅ京都カイロ研究所」でアルバイトされる方のために staff 齊藤

bottom of page