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京都市 整体 | あんじゅ京都カイロプラクティック研究所 | カイロプラクティック施術のプロセス

 

実際の施術のプロセス(問診・姿勢分析・神経学テスト・整形学テスト・モーションパルペーション・筋力テスト)を、具体的に写真入りで解説。

 

カイロプラクティック施術のプロセス

 
 

 体の各部位が理想的な肢位(状態)であるかどうか観察していきます。 「何故、私の右の肩は左に比べて下がっているのだろう?」「ズボンの裾直しを左右同じようにカットしてもらったのにどうして片方が少し長いのかな?」「どうして私のウエストラインは左右同じじゃないのかしら?」(写真・右)など、これまでにふと疑問に思われたことはないでしょうか。

 

 神経学テストは、中枢神経の障害と末梢神経の障害を調べる2つの検査に大別できます。 

 小指側の感覚がおかしいと感じたら、末梢神経では、頚椎下部(C8)の神経根症から、胸郭出口症候群、肘部管,尺骨神経管などのトラブルが主に考えられます。そこで障害の特定をするために知覚検査や反射検査、筋力テストなどの神経学テストを実施する必要がでてくるのです。

 

 オーソペディックテストとは、患者さんが訴える痛みや、不快な症状が現れる肢位を穏やかに再現させ、痛みを引き起こすメカニズムを解明するためのテストです。治療後の効果を判定する上でも価値があり、患者さん自身で痛みの軽減や消失が判るため、治療に対する安心感や信頼感が生まれます。

 

 当院で主に行う筋力検査は、まず患者さんが検査する筋肉に力を入れます。  

 検査では、筋が抑制を受けているか、筋緊張が亢進していないかを診る訳ですが、目的は他の検査結果と照らし合わせ、病状の原因を確定し、最も適切な治療方法を選択することにあります。

 

モーションパルペーション

 

 モーションパルぺーション(motion palpation)は、脊椎、四肢の関節が、正常な可動範囲があるかどうかを調べる検査法で、実にいろいろな情報を我々に与えてくれます。関節の可動性の減少(fixation)あれば、これは筋によるものか関節自体の制限によるかは、動きの質がそれぞれ異なるため容易に鑑別できます。

 

頭蓋顔面骨へのアプローチへの一例

 

 足部に機能的トラブルや器質的問題があると、バイオメカニカル的なストレス連鎖の結果、骨盤から脊椎、そして頭部へと好ましくない影響を及ぼします。 

 臨床では、頭蓋部・顔面頭蓋部・頚椎に焦点を当てる一方、頭蓋骨へ悪い影響を与えた因子についても同時に検査し治療するように心がけています。

 

胸郭部へのアプローチの一例

 

 胸郭の機能的な異常は、呼吸機能のトラブルのほかに、循環器系(特に、静脈とリンパ)、神経系(腕神経叢と肋間神経)、内臓運動、に重大な影響を与えることが多いようです。カイロプラクティックではリンパ還流がよくなることで、免疫力が高まることが期待できるため、胸郭部に対してのアプローチはもちろんのこと、下部肋骨の可動性も重視します。

 

 腰痛を訴え医療機関を受診される方のうち、器質的な問題等の特別な所見が無いため「いわゆる腰痛症」と診断される方が、腰痛症の過半数を占めるといわれます。長時間の偏った座り方や睡眠時の偏った寝方が、長期間続くことによって仙腸関節の機能異常が現れることがあります。これが原因の特定できない腰痛の原因となっていることを日々臨床の場で確認しています。

 

 よく臨床の場で見られる、足根骨や中足骨の可動性の消失(hypomobility foot)や足の甲高(high-arch)、母趾の中足趾節関節の可動性の消失(FHL)等の機能的なトラブルは、正しい歩行を妨げる代表的なものです。これらを引き起こす原因として、足部の前足部が後足部に対して内反や外反、また後足部だけが内反しているケース。これらの説明は足関節模型や図譜を利用し出来るだけ分かり易く説明するように心がけています。

 

 普段そのように無意識に行っている動作や姿勢が、どのようなプロセスで動力学的・生理学的な機能システムの異常に関連してゆくか、これを分かりやすく説明することは、患者さんにとって重要な意味を持ちます。「説明」により→「日常生活の注意点の発見」→「注意点の改善」→「病状の早期回復」=「再発予防」と良い循環が生まれます。

 

 

 1980年頃より実用化されるようになったMRI診断装置。この画像に基づく椎間板ヘルニアの診断では、逆に頭を抱える医師も多かったのではないでしょうか。というのも巨大なヘルニアが突出している画像の患者さんが痛みを全く感じず、逆にヘルニアといっても僅かな膨らみの軽微な突出の画像の患者さんが激烈な痛みを腰部や下肢に訴えるケースが多くあったからです。それを裏付ける研究報告をご紹介します。「腰痛のない健康な人の76%に、椎間板ヘルニアが発見」また、「腰痛のない健康な人の85%に、椎間板変性が発見」 (Boos N.et al:Spine.1995) 重度の神経根圧追がみられる椎間板ヘルニアにも、全く症状の現れないものがあることが多く確認されています。この他、腰痛治療の最前レポートなど記載しています。

 

 手のしびれ、だるさ、むくみ、冷感、脱力などを引き起こす可能性のある「胸郭出口症候群」について考えてみます。①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、③小胸筋の下、その絞扼部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)を総称して胸郭出口症候群と言います。

 熟練した触診とモーションパルペーション、正確な方向角度での治療により、初めて効果が現れていきます。上記の教科書的な鑑別を実際の治療で​効果を現せることが大切です。

 

 
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